くらしのコラム
建材として「木」の魅力とは 木の家を建てる5つのメリット


住宅の建材には様々な種類があります。
その中でも「木」は、全国の約60%の住宅に使用されています。
このように全国の過半数以上ものご家庭が「木の家」を立てた背景には、木にわたし達日本人の暮らしをより快適なものにするメリットがあるからなのです。
今回は、そんな木の家のメリットを大きく分けて5つご紹介します。
メリット1.天然のエアコンである

暮らしの快適さは「湿気」で大きく左右されます。いくら温度を調節しても、湿度が高い室内では快適さが感じられません。
また、カビやダニが発生させるなど、衛生面でも人に影響を与えます。
家での暮らしを快適なものにするには、この湿気を調節することが重要なのです。
人が快適だと感じる湿度は一般的に40から60%です。
木の家は湿度を一定として50%前後に保つことができます。
木には水分を吸収し保有して、時間が経つと湿気を放出する性質があるからです。
木の家は雨の降水量が多い日本の風土に最適な住宅と言えるでしょう。
メリット2.夏は涼しく、冬は暖かい

木には調湿性の他に、断熱性もあります。
木の細胞に多くの空気を含まれていて、外的からの空気が床に伝わりにくいからです。
木の家には熱を上手にコントロールできるメリットがあるのです。
特に、木材の中でも無垢材は調湿性と断熱性の高く、室内を夏はサラリと、冬は温かい環境に整えてくれます。
メリット3.衝撃から家を守る
モノが落下した時の衝撃の大きさは、衝突してから跳ね返るまでの時間に反比例しています。
つまり、跳ね返る時間が長いほど衝撃力は小さくなるのです。
木は衝撃の吸収力に優れているため、プラスチックや大理石などの建築材に比べてモノが跳ね返るまでに長く時間がかかります。
ですから、木は衝撃にとても強いと言えます。
木の家なら誤って床に転倒したとしても、ケガをしにくいでしょう。
メリット4.自然のヘルスケア

また、木の香りには人の心をリラックスさせる効果もあります。
これは、森林浴をすると気持ちがリフレッシュする効果と同じものです。
香りの他、無垢材や古材の木目にも、人に安堵感を与える効果があると言われています。
また、木の香りの成分「フィトンチッド」には抗菌性と消臭効果があると言われています。
室内にこもったイヤな臭いやダニの繁殖も抑えてくれます。
メリット5.火が燃え広がりにくい
意外ではありますが、鉄骨住宅に比べて木の家は火が燃え広がりにくいのです。
木材には空気が多く含まれているので、熱が伝わりにくい性質があります。
例え火災が起きても、木が炭になる速度は1分間 に約1ミリです。
これは、炭になった部分が耐火材の代わりになるからです。
家の壁が厚みのある木材なら、火災がおきても充分に避難する時間が確保できると言われています。
木の家の耐火材効果は大臣認定も取得しています。
このように、木の家は、わたし達の暮らしに様々な嬉しいメリットが与えてくれます。
2015.04.30
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