自宅介護が大変な理由は家のつくりにあった!?

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自宅介護が大変な理由は家のつくりにあった!?

急速に高齢化が進む日本。自宅で高齢の親御さんの介護をしているという人も多いのではないでしょうか。あるいは今は介護をしていなくても、将来の不安を感じている人もいるかもしれませんね。介護の不安の中でも「今住んでいる家で介護ができるのか」というのは特に重大な問題です。そこで、介護をするうえで皆さんは今の住まいのどんな点が不便だと感じているのか、アンケートを取って調べてみました。

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【質問】

介護をする上での住宅の不満点は何ですか?

【回答数】

トイレが使いづらい:18

階段がある:20

段差がある:37

お風呂が使いづらい:20

その他:5

わずかな段差も車椅子で乗り越えるのは意外と大変

アンケートで最も回答数が多かったのは「段差がある」で、37パーセント。具体的にはどんな不便があるのでしょうか。

・家じゅうを車いすでも気軽に移動できるように、段差をなくす必要があります。(50代/男性/無職)

・凄く体力を使うので階段はもちろん、少しの段差でも不満に思うことが多い。(20代/女性/パートアルバイト)

・段差はふとした瞬間につまずいて転んでしまうので、介護者にとってはとても邪魔な部分です。(20代/女性/自由業・フリーランス)

・若い頃は気になりませんでしたが、段差が多いので、親の介護が必要になった際、問題になりそうな気がします。(40代/男性/会社員)

車椅子で生活することになったとき、一番に直面する問題が「段差」でしょう。自力で移動できないのはお年寄りにとってストレスになりますし、介護する人にとっても大変。また、歩いて移動する場合にはつまずいて転倒する恐れがあります。お年寄りの場合、転んで骨折してしまうとそのまま歩けなくなってしまうことがあるので注意が必要ですね。こうした問題も、介護を意識する年齢になって初めて気が付いたという人も多いようです。

階段が登れない!お風呂やトイレの介助も難しい…

2番目に多かった意見は同数の20パーセントで「階段がある」「お風呂が使いづらい」、続いて「トイレが使いづらい」が僅差の18パーセントで続いています。

・今は介護をしていないので不便はありませんが、玄関に入るまでに三段の階段があります。たったの三段と思いますが、自分が怪我をして車椅子に乗っていたとき大変不便でした。(30代/女性/専業主婦)

・現在住んでいるのがマンションの2階なのですが、1階から階段でしか上がれないので、介護するにあたっては不便だと思うから。(30代/女性/会社員)

・お風呂の介助が必要だと力もいるしコツもいるし、なかなか上手くいかずお互い疲れるので、せめてお風呂だけでも簡単に入れるようになりたいので(20代/女性/専業主婦)

・トイレは車イスも入れないし、身体を支えようにも2人も入れない。(40代/女性/会社員)

戸建ての場合、お年寄りの部屋を1階にすれば良いのではと思うかもしれませんが、まず家に上がるまでに階段があるというケースも。集合住宅の場合はより深刻なようです。お風呂やトイレに関しては、老人ホームなどが完全バリアフリー設計になっているのに比べると、一般住宅のものはまったくといっていいほど介護には向いていないといえそうです。特にトイレについては日に何度もあることだけにより深刻な問題ですね。

住まい選び・リフォームに「介護のしやすさ」という視点をプラス

アンケートに寄せられた意見を見ると、介護の大変さは介護しづらい家のつくりにも大きな原因があることがよく伝わってきます。逆にいえば、介護しやすい家であれば介護にかかる労力もかなり軽減できる可能性があるということ。介護する人もされる人も快適に過ごせる家は、自分自身が高齢になったときに安心して住める家でもあります。長く安心して暮らすために、リフォームや住み替えを検討する際にはこうした視点も忘れないでおきたいものですね。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2016年08月12日~2016年08月26日
  • 有効回答数:100サンプル

2016.10.24

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