くらしのコラム
カビや結露が辛い梅雨時、住まいの湿気対策はどうする?

じめじめとうっとうしい梅雨の時期、そうでなくても憂鬱なのに家の湿気にも悩まされて頭が痛い、という方も多いのではないでしょうか。住まいの湿気は単に不快というだけでなく、カビや結露などで大切な建物を傷めてしまう危険性もあり、見過ごすことができません。そこで、皆さんはそんなときにいったいどんな対策をしているのか、アンケートを取って調べてみました。

【質問】
梅雨のシーズン、住まいの湿気対策してますか?
【回答数】
エアコンの除湿機能を使う:29
除湿機を使う:23
換気扇を回して空気の流れを作る:23
調湿効果のある建材・仕様にしている:4
その他:21
ボタン1つでOK・エアコンの除湿機能が手軽さで一番人気
アンケートで最も多かった回答は「エアコンの除湿機能を使う」で29パーセントでした。
・エアコンを使用することが、ボタン一つで手っ取り早く出来る湿気対策だと思っています。(40代/男性/正社員)
・エアコンは生活上必需品でほとんど除湿機能がついているので、あえて除湿器を買う必要がないから。(40代/男性/個人事業主)
・エアコンの除湿機能を使っています。洗濯物も乾きやすくなるのでいいです。(30代/女性/正社員)
・エアコンの除湿機能もたまには使うが、冷房機能と電気代が大して変わらないのが悩みです。(50代/男性/個人事業主)
夏の冷房、冬の暖房とエアコンが大活躍しているというご家庭も多いことでしょう。そのエアコンには除湿機能がついていることも多いので、便利に利用しているという人が多数いることがアンケートの回答からわかります。わざわざ専用の除湿機を買う必要もなく、操作も簡単という手軽さが受けているようで、特に洗濯物を部屋干しすることの多い梅雨時には重宝しているようです。ただし、余分な購入費用は掛からないものの冷房並みの電気代がかかるのが悩ましい点といえそうです。
除湿機や換気扇に加え、調湿機能のある新建材にも注目
2番目に多かった意見は同数で「除湿機を使う」と「換気扇を回して空気の流れを作る」、続いて「調湿効果のある建材・仕様にしている」の順となっています。
・エアコンの除湿機能だと、除湿冷房の機能しかなく、室温も一緒に下がってしまうので、除湿機を使います。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・浴室とトイレの換気扇を回しっぱなしにしています。あとはできる限りすべての窓は網戸にして、たまには玄関のドアも開けて、部屋から部屋に風通しが良くなるようにしています。(40代/女性/個人事業主)
・リフォームする前の家はカビで困っていたので、カビの生えそうなところにはエコカラットを貼ってもらいました。(60代/女性/専業主婦(主夫))
エアコンの除湿機能は簡単・便利ではありますが、寒くなってしまうのが困りもの、ということで専用の除湿機を使っている人もいるようです。また、換気を良くすることで湿気がたまるのを防ぐことを心がけている人もいますが、雨の日は窓を開けることができないため、換気扇だけでは少々心もとないかもしれません。ここで注目したいのは調湿効果のある建材を使うという回答です。4パーセントと少数派ではありますが、確かな効果を感じているという意見もあり、リフォームの際には検討してみる価値があるといえそうです。
リフォームするなら「湿気のたまりにくい家」を検討したい
アンケートの回答を見ると、エアコンや除湿器などの機器に頼るという意見が多かったものの、電気代や機能の点で今一つ満足できないという意見も見られます。本来湿気の多い日本の家屋は風通しの良いものでしたが、最近では気密性の高い家が増えているのも湿気で悩む一因となっているようです。リフォームをする際にはこうしたことも考慮に入れ、家中の空気がスムーズに流れる作りにしたり、湿度を調節してくれる機能を持った建材を使用するといったことも検討してみるとよいのではないでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年05月11日~2018年05月25日
■有効回答数:100サンプル
2018.06.08