くらしのコラム
毎日の家事は「カビ」との戦い!カビの原因とは?

家事を負担に感じるかというアンケートに対して、2007年でYesと回答していたのは67%。
それが2012年には10%近くも増加して76%になっているのです。

家事は基本的に女性の仕事だと思われがちですが、ご家庭を守る既婚女性の皆様も、昨今では専業で主婦業だけに従事していられるわけではありません。
共働き家庭が増えると共に、家事の負担が重く女性の両肩にのしかかるようになったのでしょう。

家事の中で負担に感じるものを問いかけると、掃除分野の中でトップに輝いたのが「お風呂掃除」。
カビは日々成長してしまうものですから、カビ対策は毎日の繰り返しになります。
終わりの見えない戦いに疲れてしまっても不思議はありません。
データ・画像参考
*おうちくらぶ「家事と家族の協力」についてのアンケート結果(2012/06/20~2012/07/23実施)
http://www.ouchiclub.com/result/result36.htm
カビやすい場所の掃除ははたして浴室だけ?
カビ対策が苦痛になる場所の代表格として取り上げられたのが「浴室」ですが、果たして家の中でカビが発生しやすいのは浴室だけなのでしょうか?
「洗面室」「キッチン」「トイレ」もまた、浴室と同じように水気のあるポイントであるため、やはりカビの生えやすい場所と言えるでしょう。
他にも、ベッド周りや部屋の隅、棚の裏側など、空気がよどみやすい場所や湿気の溜まりやすい場所は、改めて見回してみればいくらでも存在するのです。

カビやすい場所とその理由
理由が判らなければ対策の施しようがありません。
なぜ水回り以外にも多くのカビやすいポイントがあるのか、場所別にご紹介しましょう。
「収納(押し入れ)」

空気が滞留しやすい場所の代表格です。
収納スペースに仕舞う前の乾燥が十分でなかったり、収納スペースの除湿が十分でない時、チリやほこりなどが堆積してしまっている時にカビが発生します。
季節の布団などを収納する際は、クリーニングに出したり、干したりしてしっかり湿気を飛ばしてからにして下さい。
また、荷物と荷物の間に空気の通り道が必要です。
荷物を詰め込み過ぎないように注意しましょう。
「居室内(リビングなど)」

人が生活する場所は、人が発散する湿気や皮脂などが養分となってカビが発生しやすい状態になるのが通常。
掃除が行き届いていたとしても、湿度が70%を超える環境が続けばカビは発生するでしょう。
壁紙、布団周り、ベッドなどが危険ゾーン。
和室の場合は畳の裏なども注意が必要です。
定期的にチェックして風を通すと良いでしょう。
「冷蔵庫」

庫内は外気と遮断された空間です。
つまり、湿度を発散できない密閉された環境と言う事。
しかも、開け閉めの際に酸素が充てんされますので、カビの生育に必要な「湿度、栄養分、酸素」という
三大要素がきっちり揃っています。
こぼれてしまった食品などがカビの培地に。
こまめな拭き掃除と除湿の工夫をお勧めします。
「靴箱」

日々使用している靴は、汗が溜まって雑菌の温床となるだけでなく、靴箱の中に湿度を充満させてしまうのです。 靴の日干しや日々の乾燥剤などで対策するといいでしょう。
天気のいい日に扉をあけ放って空気を通すのも有効です。
カビやすいポイントは確かに日々のヘビーローテーションですが、湿度がこもりにくい環境を作る事にさえ成功すれば、毎日の掃除は格段に楽になるはずです。
もしもこれから家を建てよう、リフォームしようとお考えの方には、カビの生えにくい家作りや、リフォームのアイデアが沢山ありますので、住まいのプロに相談してみる事をお勧めします。
ぜひ、より快適なマイホームを実現して下さい。
2014.11.20
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