くらしのコラム
念願の二世帯住宅!住み始めてから気づいた失敗点は?


【質問】
二世帯プランの失敗、これだけはやっておけば良かった!?
【回答数】
LDKの共用、または分離:24
水まわり(お風呂・トイレ)の共用、または分離:33
収納不足:8
将来をみすえてバリアフリー化:18
その他:17
お風呂とトイレは別々が望ましい!プライベート空間なので気遣う
アンケートの結果、「水まわり(お風呂・トイレ)の共用、または分離」と答えた人が最も多いことがわかりました。
・水まわりも含めて、全てを分離して、お互いに顔を会わさないようにして置けば良かった。(50代/女性/パートアルバイト)
・風呂の順番でもめているので、風呂を分離すると仲良く生活できます。(30代/男性/会社員)
・水回りは清潔に使いたいので共同だとよごれがきになるからです。トイレも別のほうがゆっくり大のほうもできます。(30代/女性/パートアルバイト)
・お風呂やトイレでは、衛生面の価値観の違いが強くストレスに感じるから。(20代/男性/会社員)
・お風呂とトイレ、玄関を共用したことは失敗でした。別々に作ると費用も2倍かかってしまうために出費を抑えようとしたことが理由です(40代/男性/会社員)
お風呂やトイレを別々にすべきだったとの回答が多いようです。また、玄関も含めて生活エリアを分離することが理想的との考え方もうかがえました。1日のうちで入浴は短時間ですが、入る順番で気を使うこともありますよね。落ち着いてトイレに入れないとの意見にも共感できました。バス・トイレはプライベート空間だけにデリケートな問題があり、衛生面に対する考え方を合わせるのも難しいこともわかる結果となりました。なお、水回りを共用にすると建築費節約になりますが、それ以上にストレスが大きくなるのかもしれませんね。
住み始めてから気付くことも多い!バリアフリーに再改築した人も
アンケートの結果、「LDKの共用、または分離」に次いで「将来をみすえてバリアフリー化」「収納不足」の順となりました。
・完全にLDKを分離しました。両親が高齢になった時の体調管理のためにはLDKは一緒の方が良かったかもしれないと思います。(40代/女性/パートアルバイト)
・LDKは一つにしたのですが、二所帯で食事が別なので、重なると大変でした。別にすればよかったです。(60代/男性/会社員)
・二世帯に改築リフォームをしましたが、両親が若かったのもありバリアフリーにしませんでした。足腰が弱くなり今では車椅子で生活ができるように再度リフォームをするはめになりました。(30代/女性/専業主婦)
・本棚が不足していたり洋服のタンスが足りなかったりして、世帯ごとに物の分別を行った方が上手くいきます。(30代/女性/パートアルバイト)
「LDKの共用、または分離」に関しては両方の意見が寄せられています。分けてしまうと高齢の両親のお世話がしにくいですが、共用にするとそれぞれの世帯の食事準備に困る様子もうかがえました。リフォームして二世帯住宅にした人からは、バリアフリー仕様に再改築した体験談も寄せられています。収納スペースも大きな課題ですが、世帯ごとの需要を考えたほうが良いのかもしれませんね。二世帯住宅のメリットは付かず離れずの距離を保てることですが、いろいろな課題があることもわかる結果となりました。
二世帯住宅プランは長いスパンでの計画が大切!
アンケートの結果、「水まわり(お風呂・トイレ)の共用、または分離」と答えた人が最も多く、しかも、分離すれば良かったとの共通点がうかがえます。「LDKの共用、または分離」に関しては、賛否両論がある様子が見て取れました。また、二世帯で暮らし始めたときの親世代の年代にもよりますが、加齢にともなう体力面への配慮も不可欠だと言えるようですね。二世帯住宅の間取りや設備を考えるときは、そのときの年齢や体の状態だけでなく、長いスパンで計画することが大切ではないでしょうか。二世帯住宅を購入する人はもちろん、リフォームして二世帯住宅にする人も、プランを立てるときはより慎重に行うことをおすすめします。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2016年10月18日~2016年11月01日
- 有効回答数:100サンプル
2016.12.30
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