くらしのコラム
減築のメリットは大きい!みんなはどんなイメージを持っている?

減築リフォームが高い感心を集めています。減築とは、改築に伴って床面積を減らすこと。新築時にコンパクトな住宅を建てることは減築とはいいません。高齢者世帯が増えるなかにあって、自宅を減築しようと考える人も珍しくなくなっているのです。そこで、今回の調査では減築のメリットにどんなイメージを持っているかについて、アンケートを取って調べてみました。

【質問】
『減築』メリットのイメージは?
【回答数】
使わない部屋・ムダなスペースが減らせる:50
固定資産税が減らせる:19
採光・採風が取り入れられる:6
デッキ・サンルームなどでアウトドアリビングが楽しめる:1
建物がコンパクトになるので耐震性がアップする:6
庭が広がる:10
車庫が増やせる:2
その他:6
減築でムダを省く!持ち物の整理にもつながる?
アンケートの結果、「使わない部屋・ムダなスペースが減らせる」を選んだ人が50%と半数を占める結果となりました。
・子どもが独立するなど年齢に応じて変化する家族構成により、使わなくなった部屋の掃除や維持が楽になるイメージがあります(30代/女性/正社員)
・実家などは、子どもが独立した後は使わない部屋があって、そこにいらないものをため込んでしまっています。いらない部屋やスペースがなければ不要なものが減り、掃除もしやすくなると思います。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・一軒家に住んでいるなら、子どもの独立後は減築するとメリットが大きそうです。部屋を掃除する手間や光熱費等の維持費を削減できると思います。(50代/女性/個人事業主)
今回のアンケートは、減築への関心の高さがうかがえる結果となりました。なかでも、子どもが独立した後などに不要になった部屋やムダなスペースを省けることが、一番のメリットだと考えられているようです。使わない部屋でもほこりがたまるので掃除が必要になるだけでなく、光熱費等がかかることがあります。
減築すれば単純にスペースが減るので、所有できる家具等も限られてきます。そのため、生前整理に役立つという意見もみられました。ミニマリストや断捨離が話題となっている風潮からも、ムダを省きたいという意見が広く浸透していることがわかります。
固定資産税の減税や庭が広がるのが魅力!採光や耐震性もアップ?
アンケートの結果、「固定資産税が減らせる」が19%で2位となり、次いで「庭が広がる」が10%で3位となりました。また、「採光・採風が取り入れられる」と「建物がコンパクトになるので耐震性がアップする」が各6%で同率4位でした。
・家が大きいとその分固定資産税も増えてしまうので、いらない部屋を減らすことで節税にもつながると思いました。(20代/女性/専業主婦(主夫))
・庭が広がることで、庭を利用したさまざまな可能性が広がり楽しみも増えると思うので。(20代/女性/正社員)
・部屋の面積を減らしてでも減築するメリットは、採光・採風を得られるからです。(40代/男性/派遣社員)
定年を迎えた後に収入が減るケースも多いため、毎月かかってくる固定資産税を減らすことは大変重要です。アンケートの結果、この点をきちんと認識している人が多いことがうかがえました。
また、1階部分を減築すれば単純に庭が広くなるので、家庭菜園やカーデニングを楽しみたい人にはうってつけです。とはいえ、減築の対象となるのは1階部分ばかりではありません。2階部分を撤去する減築では、耐震性アップの効果が大きいといわれています。
採光性や採風性が高まることに期待している人も少なくありませんでした。採光や採風環境が良くなれば、冷暖房費を節約できそうですね。
ムダを省いてゆとりのある第2の人生を!
今回のアンケートでは、減築のメリットとしてスペースや固定資産税のムダを省くことを挙げる意見が多く集まりました。住む人が減れば必要なスペースも減ります。余計な負担はできるだけ抱えたくないですよね。その点、減築のメリットは大変大きく、ムダをなくした分だけゆとりにつながります。
とはいえ、一口に減築といってもさまざまなパターンがあり、それぞれにメリットや注意点が違います。減築で耐震性向上に期待する声も少なくありませんでしたが、構造上重要な柱を撤去すると耐震性が低くなる可能性もあります。そのため、減築リフォームは信頼できる業者に依頼することを心がけましょう。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年11月02日~2018年11月16日
■有効回答数:100サンプル
2018.12.08
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