くらしのコラム
持家世帯の42%が興味アリ!「減築」リフォームとは?

「増築」はよく聞くワードですが「減築」についてはあまり知らないという方も多いのではないでしょうか?
減築は増築の反対、家を小さくするリフォームをさします。
新しい生活に合わせて使わなくなった空間をなくし庭を広げたり、2階をなくしてワンフロアにしたりとコンパクトな暮らしを実現するリフォームです。 近年、この減築リフォームが戸建てをお持ちの方々に注目を集めています。
関心の高まる減築リフォーム

国土交通政策研究所が平成21年度より行っている「減築による地域性を継承した住宅・住環境の整備に関する研究」では、戸建て持家世帯で世帯主が20歳以上の世帯を対象にアンケート調査を実施。
そこから減築リフォームに対する関心の高さが明らかになっています。
減築に対して「現時点で興味がある」世帯が13%、「将来は検討の余地がある」世帯が29%、あわせて減築に対する関心層は42%もいる事がわかります。
なぜ減築するのか?そのメリットとは

なぜわざわざ広い家を小さくリフォームするのか? 不思議に思うかもしれません。
しかし、減築には多くのメリットがあり、暮らしを楽にしてくれるヒントが隠されています。
減築リフォームのメリットをいくつかあげてみましょう。
・生活動線が短くなり暮らしやすくなる
・耐震性能があがる
・バリアフリーにしやすく、老後も快適な生活を送れる
・風通しや断熱において高い効果を得られる
・固定資産税が安くなる
お子さんが独立し広すぎる家をもてあましてしまっているご家庭や、使わない部屋やスペースの掃除が負担になってきたご家庭などは「減築リフォームによって隅々まで手がまわり住みやすくなった」 という声も多いのです。
減築+断熱という考え方

減築リフォームを考えている方が減築に期待するポイントとして、「断熱性・通気性の向上」という声が多くあげられています。
断熱リフォームを行いたいが「使用していない部屋までやるとコストがかかりすぎるし勿体無いという理由から躊躇されている方も多いようです。
そういった場合、減築と断熱はとても相性の良いリフォームです。
使用していない2階部分を減築し、本当に必要な部分の断熱リフォームだけを行えば、結果的には費用が安く済む場合があります。
また、減築により家全体の風通しや断熱性も向上し、電気代・暖房費などの光熱費が半分近くまで減る事もあります。
少ない電気でより暖かく快適に過ごせる、お財布にも家族にも優しいリフォームと言えるでしょう。
「住み慣れた家を離れたくはないが、現状ではメンテナンスが大変」という方は、ぜひ一度「減築」というリフォームの考え方を検討してみてはいかがでしょうか。
2015.04.30
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