くらしのコラム
いつかは訪れる両親の介護。施設と在宅、どっちを選ぶ?

そこで今回は、両親の介護が必要になった時にはどの介護サービスを選びたいか、アンケートを取ってみました。

【質問】
もし将来、両親の介護が必要になったら、在宅介護を選びますか?施設介護を選びますか?
【回答数】
できれば在宅介護:10
できれば在宅介護+デイケアサービス併用:40
できれば施設介護:50
プロに任せた方が安心!半数の人が施設での介護を希望!
アンケートの結果、半数の人が「施設での介護」と回答しました。
・日中は働いており、介護に時間を取ることができそうにないため。(50代/男性/会社員)
・気持ち的にはしたいけれど、辛いので。自分が介護される側になっても施設に入りたいから。(30代/女性/専業主婦)
・お金もかかるし家から追い出すような形になってしまうけど手厚く介護して貰えるしお互い良好な関係でいられそうだから(30代/女性/専業主婦)
・施設に入ってもらって距離ができることで、やさしく接してあげられるから。(60代/女性/専業主婦)
・在宅は経験済みなので次は施設に入れたいです。本人もその方が絶対にいいと思うし(30代/女性/パートアルバイト)
施設にいる介護士さんたちは専門のプロなのだから、そういう人たちに任せた方がお互いのためにいいという意見が多く見られました。在宅では仕事の関係もあり介護に費やせる時間が限られてしまいますが、施設では24時間見てもらえるので在宅よりも手厚いサービスを受けられる、というメリットもあるようです。また介護はする側にとってもされる側にとってもストレスのかかることですし、近い関係だからこそ気を使ってしまったり、関係を壊してしまったりすることもあるかもしれません。お互いに良好な関係を少しでも長く続けたいと願うからこそ、施設での介護を希望する人が多いことがうかがえる結果となりました。
やっぱり在宅でしてあげたい、という人も多数!
一方で4割の人が「在宅介護とデイケアサービスの併用」、1割の人が「できれば在宅介護」と回答しました。
・できる限り長年住んでいた家に住み続けることを優先させてあげたいから。しかしずっとだと厳しいので適度にデイケアも利用したいから。(20代/女性/契約派遣社員)
・両親なので自分の手で最期まで見送りたい気持ちが強いけれど、自分ですべてを介護するのは心身ともに無理だと思うので、デイケアサービスを利用しながら基本的には在宅で介護したい。(40代/女性/その他専門職)
・完全在宅はお互いに遠慮や負担を感じてしまうと思うので、お互いに息抜きができるようにしたいです。(20代/女性/専業主婦)
・そんなに貯蓄が無いので出来れば一番お金が掛からない在宅介護を選びたいです。(40代/男性/自営業(個人事業主))
心情的な問題として、家で介護してあげたいと思う人が多いことが分かります。施設よりも長年住み慣れた家で暮させてあげたいということかもしれません。とは言え負担の大きさを考えると、完全在宅よりはデイケアサービスを併用したいという人が多いようです。介護は一日中続くことを考えれば、お互いが息抜きをする時間が必要なのも頷けますよね。
また、貯蓄に余裕がないので在宅介護を選択したいという意見も見られました。介護は身体的、心理的な負担だけでなく、金銭的な負担も重要なポイントであることがうかがえます。
介護する側とされる側、互いの希望を話し合っておくことが重要!
アンケートの結果、半数の人が施設を希望するものの、同じく半数の人が完全在宅か在宅とデイケアサービスの併用を望んでいることが分かる結果となりました。ただ、どちらか一方を選択しながらも、できるだけ親の意見を尊重したいという意見も多く見られました。介護をされる側の希望としても、家から離れたくないという人もいれば、むしろ施設に入った方が気楽でいいと考える人もいるかもしれません。またお互いの負担の具合はその要介護度によっても変わってきます。たとえ介護が必要となったとしても良好な関係を長く続けていくためには、お互いがどのような介護を希望するのかを前もって話し合っておくことが大切だといえるでしょう。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2016年09月14日~2016年09月28日
- 有効回答数:100サンプル
2016.11.16