くらしのコラム
掃除をするのは誰の役目?男女100人に聞いてみました

その実態を知るために、炊事とは違って男女ともに取り組みやすい掃除についてのアンケートを取りました。
家庭で決めている掃除のルールはあるのか、掃除をする人は決まっているのかという質問。
それに対する全国の10代から60代までの男女100名から寄せられた回答を、以下でみていきます。

【質問】
我が家の掃除のルールはありますか?
【回答数】
掃除は専業主婦の奥様が全て行う:16
共働きのため、夫婦で行う:17
共働きだが妻の役割:9
共働きだが夫の役割:2
自分の部屋は自分で、それ以外は妻:5
自分の部屋は自分で、それ以外は夫:1
家族全員で行う:31
その他:19
3割の人が、掃除は家族全員で分担
アンケートの結果、掃除は家族全員で行うとの回答が最も多く寄せられました。
その理由としては
・共働きだが、まず自分から掃除を始め、その時いる家族に声をかけたり、指示したりしながらなるべく
みんなでやるようにしています。
(50代/女性/パート・アルバイト)
・空き時間に家族交代で掃除を行うようにしている。忙しい時は他の家族に任せるなどして協力し合っている。
(20代/女性/無職)
・家族全員で行ったほうが、短時間で掃除が終わること、また、一人当たりの負担が低減できるためです。
(40代/男性/個人事業主)
・我が家ではその場所の利用頻度が高い人がその場所を掃除するというルールになっています。
(20代/男性/学生)
これらの理由をみると、家事はだれか一人に負わせるものではない、できる人ができる時に家族全員で分担し協力し合うものだという考え方が年代や性別に関係なく浸透してきていることが分かります。
共働き世帯が増加しているという働き方の変化にも影響され、一人だけに負担させないということを多くの人が意識するようになってきた結果といえそうです。
共働き家庭には、夫婦の協力が必要
回答結果では、「共働きのため夫婦で行う」が2番目、「掃除は専業主婦の奥様が全て行う」がそれに続いています。
夫婦で行う理由としては
・2人で住む家なので、汚れに気付いた方が、時間のある方が、その都度掃除をしています。
(40代/男性/正社員)
・家で気持ちよく過ごすためには協力して行うことが大切だからです。(20代/女性/パート・アルバイト)
専業主婦が行う理由としては
・夫と二人暮らしなので、朝早くから夜遅くまで仕事をしている夫にはとても頼めません。
(50代/女性/パート・アルバイト)
・専業主婦なので、やらなければいけないという気持ちがあるから。(20代/女性/専業主婦(主夫))
夫婦で行うとの回答は2番目となっていますが、その理由の根底にあるのは協力という考えで、1番目の家族全員と回答した人の理由と共通しています。
また専業主婦を選んだ回答のうちの多くは、基本的には主婦だが夫もできる事は協力している、というもので、上に挙げた理由は少数意見でした。
4位以下の理由をみても、妻だから夫だからこうあるべきとの考え方よりも、分担して助け合うという意識が読み取れます。
これらの回答結果から、掃除・家事は皆で分担するものという考え方が主流となってきているといえるでしょう。
掃除のルール作りは、助け合いの気持ちから
アンケートでは、10代の男性が家族で分担したほうが効率的と答えていたり、60代の男性がこだわりなく家事全般を負っている、と回答していました。
その一方で、専業主婦だからやらねばならないとの20代の女性や、家事は女の仕事という父親を見て育ったため男が家事をやるべきではないとの考えの男性もいました。
誰が掃除をするのかとの問いに対する答えは、性別や年齢によってではなく、どのような環境で育ってきたのかに大きく影響されているといえます。
相手を思いやり助け合うという気持ちを持って、我が家の掃除のルールを作ってみて下さい。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2017年07月27日~2017年08月10日
■有効回答数:100サンプル
2017.10.22