どれを選ぶ?屋根材の種類と特徴について

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どれを選ぶ?屋根材の種類と特徴について

新築や屋根リフォームの際には、屋根の素材を選ぶ必要が出てきます。
屋根は住まいの性能・外観デザインの両面に大きく影響します。

屋根に用いられる建材の種類は意外と多いもの。
知識がないとどの屋根材を選ぶべきなのか、判断が難しいですよね。

日本の戸建住宅に用いられる屋根材は、その素材によって主に
「スレート系」「セメント系」「粘土系(瓦)」「金属系」の4種類に分けられます。
それぞれにどんな種類や特徴があるのかをご紹介します。

スレート系屋根材の種類と特徴

スレート系屋根

スレートというのは、粘板岩などの薄板のことを言います。
素材により、「化粧スレート」「天然スレート」に分けることができます。

化粧スレート(彩色スレート)

セメントに繊維を混入して強化した薄い板状の素材のことを言います。
「コロニアル」「カラーベスト」といった商品名で呼ばれることが多いです。
軽量で耐久性が高く、色やデザインも豊富なため広く普及している屋根材です。

天然スレート

粘板岩である「玄昌石」を材料とする本来のスレートのことを言います。
黒く艶がある天然の素材感が魅力です。
重量があり、価格は高めです。

セメント系屋根材の種類と特徴

セメント系屋根

セメントと砂を原料とした瓦のことを言います。
寸法精度が高く、施工性に優れているのが特徴です。

プレスセメント瓦(厚形スレート)

セメントと細骨材(砂)を練り混ぜたモルタルが原料の瓦です。
和形、洋形、平形、S形などさまざまな形状のものがあります。

スレート系より厚みがあり、どっしりとした印象になります。

コンクリート瓦

プレスセメント瓦より細骨材に対するセメントの割合が少ないモルタル作られる瓦です。
洋形と平形があります。

粘土系屋根材(瓦)の種類と特徴

屋根瓦

セメント系の瓦もありますが、一般的に「瓦」と呼ぶ場合は粘土系の屋根材のことを指します。
粘土を使った焼き物の屋根材で、釉薬瓦と無釉瓦があります。

年月を経るにともなって味わいが深くなる魅力がある一方で、他の屋根材に比べて重量が重く、耐震性能に配慮が必要となります。

釉薬瓦(陶器瓦)

プレス成形した瓦形の素地に釉薬をかけて、高温で焼き上げた瓦のこと。
釉薬をかけることによって水が浸透せず、年月を経ても美しい状態を保つことができます。
また、釉薬を使うことから色のバリエーションも豊富です。
形は和形や平形、S形などがあります。

無釉瓦

釉薬を施さない瓦のことで、「いぶし瓦」「素焼瓦」などがあります。
釉薬瓦と比較すると耐久性が低くなりますが、独特な質感や素材感が魅力となります。

金属系屋根材の種類と特徴

金属系屋根

金属系の屋根材は、軽量で加工しやすく施工性に優れているのが特徴です。
複雑な屋根形状にも対応しやすく色も豊富ですが、断熱性や遮音性については一般的に低くなります。

鋼板

鋼を原料とする屋根材です。
カラートタンや金属成形瓦などさまざまなものがあります。
耐水性が高く、軽量なため地震にも強くなります。
最近利用されることが多いのは、アルミニウム、亜鉛、シリコンからなるメッキ鋼板「ガルバニウム鋼板」です。
サビに強く耐久性・耐熱性に優れています。

非鉄金属

アルミ合金製のものや、銅板など鉄や鋼以外の金属を原料とする屋根材です。
銅板はサビに強い金属として日本では古く使われてきました。

上記でご紹介したように、屋根材にはさまざまな素材や種類のものが存在します。
屋根材は住まいの耐震性や防火性にも関わり、法的な規定もあります。

屋根材を選ぶ場合には、建物の構造やデザインとあわせて考える必要があることを覚えておきましょう。

2015.04.30

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