くらしのコラム
今の暮らしに合う住まいを考える…余った部屋どうしていますか?

例えば、四人家族で住みだした家から子供たちが順に巣立ち今は夫婦二人だけ、なんていうのもごく普通の話です。
子供世帯が今後親世帯と共に暮らす可能性がない場合には、大きな家を小さくする“減築”たるものが流行していると言われる昨今、家族が減った時に家に対する意識はどう変わってくるのか、余った部屋はどうしているのかという事について調査してみました。

【質問】
進学や就職で子どもが巣立ち、子どもの部屋はどうされていますか?
【回答数】
そのままにしてある:47
自分たちの部屋として使っている:9
収納部屋として使っている:27
その他:17
もしもの時にとって置く人が多数派
アンケートの結果、そのままにしておくという人がかなり多いことが分かりました。
・いつ子供が戻って来てもいいように。泊まりに帰ってきたときの寝る場所確保のためです。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・子どもの物がまだまだ残されているので、そのままにしています。たまに帰ってきますし。(40代/女性/個人事業主)
・子どもが帰省したときのためにそのまま残している。来客ようにも活用しています。(60代/女性/専業主婦(主夫))
このように、子供が帰ってくることを想定して残しておく人が大半のようです。実際に帰ってくる頻度にもよりますが、大抵の場合は役に立つ事も多いのでしょう。帰省を楽しみに待っている親心というものがどことなく感じ取れる結果になっているのではないでしょうか。いくつになろうとも子は子。親御さんの思いが部屋をそのままの状態に保つ、という判断に直結するのは納得です。
また、子供側も勝手に荷物を片付けられてしまって腹を立てるケースも無きにしもあらずでしょうから、この判断はそういった観点からも賢明であると言えるでしょう。
居ないのであれば荷物だけでも!デッドスペースにしない為に
次いで多かったのが、収納部屋として使っている、という回答です。
・年々ものが増えていっているので(子どものものなど)収納部屋として使っている(30代/女性/専業主婦(主夫))
・それぞれ家庭を持ったり、一人暮らしをしているのでもう必要ないかと思ったからです。 自分の部屋では入りきれなかった服や、コレクションしている物などを広げられたので嬉しい。(30代/女性/パート・アルバイト)
・なかなかリフォームも大変なので、とりあえず荷物を置く部屋にしている(30代/男性/正社員)
このアンケート結果から、荷物を置くというのが今出来る最善のスペース活用術だという現状が見て取れます。現実問題として、人が居なくなったからといってもすぐにその部屋をどうこうするという考えはなかなか浮かびにくいということでしょう。荷物を置く機会や物が徐々に増え、長い期間を経て収納部屋に収まっていくという流れが一般的なようです。
また、自分達の部屋として使っているという人もいますが、その理由としては「部屋数に余裕がないから」という意見も多く、切実な事情が見え隠れする結果に。
その他、客間として使っていたり、第二の部屋として趣味や仕事に使っている人もいるようです。
どんな形であれ、空き部屋の存在価値をそれぞれが模索しながら見出していくのでしょう。その活用法が今後どうなるかはこれからの人生の歩みと共に変容するのかも知れませんね。
余った部屋の行方やいかに…部屋に対する思いと現実
アンケートの結果を見てみると、子供が家から離れはしたものの、帰って来る機会があるのを見越して、部屋はそのままにしておく人が大多数ではありました。物置として活用しているという回答も多く、今のところは何らかの形で部屋を活用できているという人が大半なのが現状のようです。しかしながら、今後自身が年を重ねて動くのが大変になってくると、掃除の手間や荷物整理の負担など、様々な問題も発生します。そうなる前には何らかの対処をしておく必要性が出てきますね。その際には減築リフォームで、形が変わった家族に最適な住まいを築き直すことも可能性として考えておく事が現実味を帯びてくるかも知れません。
- 調査地域:全国
- 調査対象:年齢不問・男女
- 調査期間:2017年02月22日~2017年03月08日
- 有効回答数:100サンプル
2017.04.01
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