くらしのコラム
災害大国・日本でもしもの時に生き延びるには何が必要?


【質問】
相次ぐ自然災害、改めて行ったことは?
【回答数】
ハザードマップを確認した:11
住まいの改修をした:3
非常食や備品などを点検・補充した:61
家具や家電を耐震用に固定した:3
避難ルートなどについて家族で話し合った:11
その他:11
まずは水と食料、そして情報源!定期的な点検も大事
アンケートで最も多かった回答は「非常食や備品などを点検・補充した」でした。61パーセントと圧倒的多数の人が答えています。
・先月の台風では、停電になった世帯がかなり多かったので、懐中電灯や、ラジオなどの備品を以前購入してあったのですが、しばらく使用していなかったので、再度使用に問題無いかの確認をしました。消耗品にあたる、電池や食料品に関しては一度処分し、今度買い直す予定です。(20代/男性/正社員)
・「とりあえず、1週間分の食料や水を確保しておこう」という話を聞くので、飲料水や停電のときでも食べられる食品を用意しています。ガスが使えなくなることも考え、カセットコンロ用のガスボンベも補充しておきました。(50代/女性/専業主婦(主夫))
・阪神大震災のとき、関西におり、食べ物が足りないことで苦労した経験があるから。(40代/女性/個人事業主)
災害の報道を見ると、停電や断水、物資の不足など被災地でどんな不便が起きているのかがわかります。そこから考えて、そうなったときに困らないようにと必要な準備を考えている人が多いようです。「1週間分の水と食料を確保」など、たびたび言われていることもあってほぼ常識としてとらえている人もおり、皆さんの防災意識の高まりがうかがえます。食料や備品などは消費期限の問題もあるので、定期的にチェックし、交換・補充するということも習慣にしたいところです。
どんなリスクがある?家族の連絡方法は?日頃から確認を
続いて2番目は11パーセントと同数で「ハザードマップを確認した」「避難ルートなどについて家族で話し合った」、以下「住まいの改修をした」「家具や家電を耐震用に固定した」となっています。
・災害が起こりやすい地域なのかどうか、今まで確認したことがありませんでしたが、それによって対策が変わってくると思うので確認しました。(20代/女性/個人事業主)
・家族がバラバラでいることが多いので、避難場所などを確認し合った。あとは伝言ダイヤルなどの使い方を確認した。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・家の一部が壊れてしまったので、住まいの改修を行うようにしました。(30代/女性/正社員)
・テレビを購入した際に、耐震ポールを合わせて購入して設置しました。その他、自宅近くの避難場所の確認を改めて行いました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
災害の種類によって必要となる対策は違ってきますから、自分の住んでいる地域はどんな災害が起きやすいのかを知っておくのは防災の第一歩といえるでしょう。また、昼間は職場や学校など家族の居場所はバラバラという人も多いもの。もしもの際どうやって連絡を取りどこに集まるのかなども、日頃から確認しておきたいところです。二次災害を防ぐため、家具を固定しておくのも有効でしょう。実際に被災してしまった場合、家の改修は防災を意識して行うのも良いかもしれません。
自分たちの命は自分たちで守る!家屋の危険も排除しておこう
アンケートで多くの人が「食料と備品の確保」を挙げていたのは、それがまず命をつなぐことに直結することだという意識が徹底していることの表れといえるでしょう。それに加えて家族が無事集まれること、家の中の危険を排除することなどができればほぼ完璧といえそうです。家屋が耐震構造であることも大事ですが、防災だけのために建て替えるのは困難です。まずは補強やリフォームで対応できる部分について検討してみるのも良いのではないでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年10月02日~2018年10月16日
■有効回答数:100サンプル
2018.11.02
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