くらしのコラム
いつかやってくる夫婦二人の暮らし、どんな家で送りたい?


【質問】
子どもが独立してからの住まい、理想のスタイルは?
【回答数】
子世帯との二世帯住宅:5
夫婦二人の暮らしに合わせてリフォーム:31
戸建てからマンションへ移住:13
都心など様々な施設が近い場所へ移住:18
生まれ育った街へのUターン:6
自然豊かな地方へ移住:16
その他:11
子供に頼らず夫婦二人で住み慣れた町で楽しく暮らす!
アンケートで最も多かった回答は「夫婦二人の暮らしに合わせてリフォーム」で、ダントツの31%となっています。
・子どもと一緒に住む気はさらさらないけれど、今の場所が便利なので引っ越しする気もありません。不要なものは処分してリフォームしたいです。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・小さな家に移り住むことも良いと思いますが、思い入れのある家なので、リフォームしてそのまま住みたいです。(40代/男性/正社員)
・子供部屋がいらなくなったら二人の趣味の部屋にしたり使いやすいようにリフォームしたりしたい(30代/女性/正社員)
・リフォームなら、まるっと引っ越したり二世帯住宅にしたりするよりも費用を抑えられそうだから。(20代/女性/個人事業主)
この選択肢を選んだ人の特徴として、子供の独立後は子供に頼らず夫婦それぞれに趣味を持って生活を楽しみたいという意見が多く見られます。リフォームの内容もその目的に沿ってイメージされていて、どちらかと言うと、老後は「のんびり」より「アクティブ」を望む人が多いようです。ただ、年を取ってから住み慣れた土地を離れることには抵抗がある人が多く、また費用的な問題もあって、よそへ引っ越すよりはよく知っているこの町で暮らしやすい住まいに整えたいという考えを持つ人が多いことが回答から読み取れます。
都会派VS自然派!?利便性を取るか環境を取るか
続いて2番目に多かった意見は「都心など様々な施設が近い場所へ移住」次が僅差で「自然豊かな地方へ移住」、以下「戸建てからマンションへ移住」「生まれ育った街へのUターン」「子世帯との二世帯住宅」となっています。
・年を取ると出かけるがおっくうになりそうなので、必要な施設、商業施設などができる限り近くに合った方が良いと思います。(30代/女性/正社員)
・ずっと都会暮らしなので、田舎暮らしを検討しています。畑を持ち、野菜を作りたいです。(40代/女性/個人事業主)
・老後を考えると戸建だと階段の昇り降りの不便さが発生する可能性があることと、メンテナンスを別に要するなどの手間がかかる。(40代/男性/正社員)
・やはり心が落ち着く街で余生は過ごしたい。都心より多少不便でも安心して過ごせることのほうが大事。(30代/女性/正社員)
・出来れば子供とずっと暮らしたいので、二世帯住宅を建てたいと思います(30代/男性/正社員)
便利さを取るか自然豊かな環境を取るかで二つに分かれました。一度は土に親しむ生活を経験してみたい、余生は懐かしい故郷で過ごしたいといった夢を描く人がいる一方、都会派・マンション派は老後の体力の衰えを見越して便利で安楽な生活を選ぶなどかなり現実的に考えているようです。このあたりは個々の生き方が如実にあらわれていると言えるでしょう。子供のそばで暮らしたいという人は少数派にとどまりました。
理想の暮らしを明確にイメージしながら住まいの計画を
アンケートの結果「住み慣れた土地で暮らす」「便利な都会に移る」「憧れの田舎暮らしをする」の3つに意見が大きく分かれる結果となりました。そのなかでも、今の家をリフォームして同じ町に住み続けたいという人が多かったのは、現在の暮らしに対する満足度が高いことのあらわれとも言えそうです。いずれにしても、費用の問題もあるので早いうちから計画しておくに越したことはないでしょう。夫婦の生き方に合った住まいを構築して、ぜひ充実したセカンドライフを送りたいものです。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2018年09月03日~2018年09月17日
■有効回答数:100サンプル
2018.10.22